Ai-zome & Hanui
藍と端縫い
UGO, AKITA

踊りとともに生きるまち
羽後町には、時代背景や特色の異なる多様な踊りが残っており、それらは現在まで大切に受け継がれてきました。様々な踊りが共存する町・羽後の魅力あふれる芸能を巡ってみませんか。

踊りの起源・衣装
歴史は古く、700年以上前に神社の境内で豊作祈願の踊りとして始まったと言われています。その後、400年前に没落した大名・小野寺氏を偲んでお寺で踊った供養の踊りと一体化し、現在の形になったと考えられています。以降、政府による弾圧・衰退などの危機を乗り越えて、今日に至ります。
藍染めの浴衣には彦三頭巾か編み笠、端縫い衣装には編み笠が基本スタイル。編み笠を被った後ろ姿から輝きを放つ純白のうなじが妖艶で幻想的です。踊りは風刺のきいた歌詞が特徴の「音頭」と、哀調漂う「がんけ」の2種類。毎晩約1000人の踊り手が、かがり火を囲んで踊ります。
About
Nishimonai Bon Odori
Traditionally a ritual folk dance, Nishimonai Bon Odori has over 700 years of history. There are two styles of dance - lively 'Ondo' and contrastingly plaintive 'Ganke'.
Odori-te (dancers) are characterized by elegant hanui (kimono in patchwork pattern) or indigo-dyed yukata. They also cover their face with amigasa (braided hat) or hikosa zukin (brack hood) to welcome ancestors. Visit, and indulge in the phantasmal world of exquisite dance and music.
元城獅子舞
〜地元に愛される、幸せのひと噛み〜
山伏神楽が起源だと言われている元西地区掘回の伝統芸能。旧盆に獅子舞を神明社に奉納後、家内安全や豊作を祈願して地域の家々を回ります。8月14日に元西総合センターで一般公開されていて、獅子舞、鳥舞など4つの演目が披露されます。獅子舞の後は、元城盆踊り。西馬音内盆踊りと同じお囃子に独自の振り付けで踊られ、西馬音内盆踊りの元になったといわれています。
2002年より町指定無形民俗文化財。
一般公開日:8月14日
開催地:元西総合センター
〒012-1137
羽後町西馬音内堀回字関ノ口
71-1


仙道番楽
〜踊り継がれる、勇壮な舞〜
番楽とは、かつて山伏によって伝承されていた東北地方の神楽。羽後町仙道地域の番楽はおよそ400年の歴史があり、地元の人々によって今日まで守り継がれてきました。凛々しい獅子舞を中心とした12番の演目が、軽妙なお囃子に乗って仙道の青空に響き渡ります。
1964年より県指定無形民俗文化財。
開催日:8月17日(白山神社)他
住所(白山神社)
〒012-1353
羽後町上仙道字仙道沢311
野中人形芝居
(猿倉人形芝居)
〜臨場感あふれる巧みな指使い〜
明治26年創始の人形芝居は一時は存続が危ぶまれたものの、戦後一座の弟子たちが復興に尽力し現在まで受け継がれてきました。繊細な指使いで人形を操り、唄やお囃子を交えて繰り広げられるコミカルで笑える人形芝居。活力に満ちた野性味あふれる芝居と陽気なお囃子の音に心軽やかになれる至福の時間を、ぜひ体感してみては。
1996年より県指定無形民俗文化財。
定期公演日:1月最終土曜日・8月17日
開催地:羽後町民話伝承館
〒012-1123
羽後町貝沢字柳原188-1


暗黒舞踏
〜地元に愛される、幸せのひと噛み〜
強烈なパフォーマンスを通じて、人の内面に潜む美を追求した舞踏家・土方巽。1969年に彼と写真家・細江英公がタッグを組み、世界中に – BUTOH – を知らしめたのが写真集「鎌鼬」。舞台は半世紀以上経ってなお変わらぬ羽後町田代地区の農村風景。撮影場所の一つでもある土蔵を改造した美術館を起点に、妖怪のごとく現れた土方の足跡を辿ってみませんか。写真は毎年9月に行われる鎌鼬の里芸術祭の様子。
鎌鼬美術館
〒012-1241
羽後町田代梺67-3
土日祝のみ開館・冬季休館。
鎌鼬の里芸術祭の詳細はこちら